初めての受注に備える、やさしい実務ガイド
副業の値付けで迷ったら。初受注前に確認したい5つのこと
「いくらで提案したらいい?」そんなときは、なんとなく金額を決める前に、仕事の範囲や時間、経費をひとつずつ整理してみましょう。
他の人の料金を参考にするのも一つの方法ですが、作業の範囲や使える時間は人によって違います。この記事では、自分が説明できる価格を考えるための5つの項目を、図解を見ながら確認します。
- 01仕事の範囲
何を、どこまで提供する?
- 02必要な時間
連絡や修正も数えた?
- 03経費と手数料
支出を見落としていない?
- 04余白と件数
無理なく続けられる?
- 05取引条件
納期・修正・支払いを説明できる?
全部を完璧に決めなくても大丈夫。分かるところから整理しましょう。
01何を、どこまで提供するか
金額を考える前に、納品するものと作業の範囲を決めましょう。
例えば「SNS投稿用の画像を1枚制作する」という仕事でも、文章や写真を依頼者からもらう場合と、自分で用意する場合では負担が違います。サイズ違いの画像を追加で作るかどうかも、確認しておきたい条件です。
最低限、「納品物の種類・数量」「依頼者が用意する素材」「自分が対応する範囲」の3つを書き出してみてください。
支給された写真・文章を使い、SNS投稿用画像1枚を制作。PNG形式で納品。
02制作以外の時間も数える
手を動かす時間だけではなく、打ち合わせ、素材の確認、連絡、修正、納品準備にも時間がかかります。
| 作業 | 予定時間 |
|---|---|
| 内容の確認・準備 | 1時間 |
| 制作 | 4時間 |
| 連絡・修正・納品 | 1時間 |
| 合計 | 6時間 |
希望する作業単価が1時間2,500円なら、6時間 × 2,500円 = 15,000円が作業代の目安です。
これは一般的な相場ではなく、入力した時間と希望単価から考える一例です。
03経費・販売手数料を見落とさない
作業代のほかに、有料素材や外注費などの案件に直接かかる経費も確認します。例えば、作業代15,000円に経費1,000円を加えると、まず必要な金額は16,000円です。
販売サービスを利用するなら、そのサービスの手数料も考慮します。手数料が売上の何%かで決まる場合、価格が変わると手数料額も変わります。
- STEP 1作業代を出す15,000円
6時間 × 2,500円
- STEP 2経費を加える16,000円
15,000円 + 経費1,000円
- STEP 3手数料と余白を考慮割合を反映
販売価格に対する手数料5%・余白10%
GAO TOOLS計算例・500円単位に切り上げ
※5%と10%は例示の入力条件で、販売サービス共通の料率ではありません。16,000円に単純に15%を足す計算ではありません。
この例では、作業代と経費の合計16,000円を、販売額に対する手数料と余白を考慮して換算し、500円単位で切り上げています。
税金・社会保険料・消費税などの扱いは個々の状況で異なり、ここでの簡易試算だけで最終手取りは確定しません。
04「余白」と受けられる件数を確認する
価格を考えるときは、予定外の作業などに備える余白も意識しましょう。ただし、余白として残る額がそのまま利益になるとは限りません。
GAO TOOLSの無料値付け計算ツールに、先ほどの条件を入力した場合の表示例です。
| 内訳 | 金額 |
|---|---|
| 作業代(6時間分) | 15,000円 |
| 経費 | 1,000円 |
| 販売・決済手数料(5%) | 950円 |
| 作業代・経費・手数料を引いた残額 | 2,050円 |
※入力条件に基づく例示です。残額2,050円は税引後利益・最終手取りではありません。受注件数や収益も保証しません。
月4件なら、作業だけで6時間 × 4件 = 24時間。営業・学習・経理・休暇などに必要な時間は別です。無理なく受けられる件数か考えてみましょう。
05見積もり前に取引条件をそろえる
価格の目安が見えてきたら、いつ・何を・どこまで対応するかを、依頼者と確認しましょう。
- 納期
いつまでに納品する?
- 納品形式
何を、どんな形式で渡す?
- 修正回数
何回まで対応する?
- 修正の範囲
追加制作との違いは明確?
- 支給素材
依頼者から何を受け取る?
- 支払方法
どんな方法で支払ってもらう?
- 支払時期
いつ支払ってもらう?
- 変更・キャンセル
途中変更時の扱いは?
8つを埋めたら、相手に伝わる文章で条件をまとめましょう。
例えば「修正2回まで」と決めても、色や文字の変更と、デザインを一から作り直す作業では負担が違います。どこまでを修正と扱うかも明確にしておきましょう。
契約や税務など、個別の法的判断が必要な事項は適切な専門家に確認してください。
まずは無料ツールで、次に受注準備を。
値付けは、最初から完璧に決める必要はありません。範囲 → 時間 → 経費・手数料 → 余白と件数 → 取引条件の順で整理しましょう。
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有料キットの内容を見る※本記事は一般的な価格検討のための情報です。受注・売上・利益その他の成果を保証するものではありません。計算例は税金・社会保険料・消費税などを個別に判断するものではありません。